中国が欧州各地で「森林強奪」
狡猾「違法伐採」を世界中で展開
2022年12月号
中国がヨーロッパ大陸で、違法な大規模森林伐採に関わっている。自国内では、森林保護のため厳しい規制を導入しているが、その分、海外から悪質な手段で材木を調達している。
ロシア・シベリアやアフリカでの大掛かりな伐採では足りずに、西欧の森でも違法な大規模伐採を進めている。フランスやドイツでは、「中国が欧州の森を破壊する」との危機感が強まっている。
「森林が丸ごと消える」
フランス東部に位置するモゼル県は、ドイツと国境を接する。二十世紀にはたびたび帰属が変わり、二つの世界大戦の主戦場としても大きな被害を受けた。
そんなモゼル県の森林に最近、新たな国際危機が起こった。相手は、欧州から遠く離れた中国だ。
「森林の違法伐採が深刻化している。気が付いたら、森林がごっそり、丸ごと消えていたという事件が頻発している。背後に中国の業者がいるのは間違いない」と、在欧大手紙記者は言う。
今秋に摘発された事件では、違法伐採グループが森林の一部を購入した上で、その土地だけでなく、他人が所有す・・・
ロシア・シベリアやアフリカでの大掛かりな伐採では足りずに、西欧の森でも違法な大規模伐採を進めている。フランスやドイツでは、「中国が欧州の森を破壊する」との危機感が強まっている。
「森林が丸ごと消える」
フランス東部に位置するモゼル県は、ドイツと国境を接する。二十世紀にはたびたび帰属が変わり、二つの世界大戦の主戦場としても大きな被害を受けた。
そんなモゼル県の森林に最近、新たな国際危機が起こった。相手は、欧州から遠く離れた中国だ。
「森林の違法伐採が深刻化している。気が付いたら、森林がごっそり、丸ごと消えていたという事件が頻発している。背後に中国の業者がいるのは間違いない」と、在欧大手紙記者は言う。
今秋に摘発された事件では、違法伐採グループが森林の一部を購入した上で、その土地だけでなく、他人が所有す・・・