習近平続投は「好都合」
次の十年で中国は弱る
2022年11月号特別リポート
中国共産党の習近平総書記(国家主席)の三期目が、いよいよ始まった。冷酷で無慈悲な上に、ウクライナ侵攻を進めるロシアのウラジーミル・プーチン大統領を支持し、一切の異論を許さない。そんな偏狭さに、日米欧の先進民主主義国だけでなく、アジア・アフリカの国々も戦々恐々である。
その一方、習時代は、改革・開放後ではまれな中国経済の低成長と、外交的孤立にも特徴づけられている。西側の識者の間では、逆説的に「習独裁体制が継続すれば、日米欧は得をする」という指摘も出ている。
習三期目はまた、毛沢東時代の文化大革命期のような暗愚と蒙昧の恐怖政治、そして停滞の時代に陥る脆弱さを秘めている。
胡錦濤「軟禁」と台湾侵攻の無謀
中国共産党第二十回全国代表大会では習時代の二つの危うさが、誰の目にも分かるように明るみに出た。第一は、大会の閉幕式の途中、胡錦濤前総書記が職員に腕をつかまれ、退席させられた事件である。
後から明らかになった映像では、左隣の栗戦書全人代常務委員長が前総書記から書類を取り上げよう・・・
その一方、習時代は、改革・開放後ではまれな中国経済の低成長と、外交的孤立にも特徴づけられている。西側の識者の間では、逆説的に「習独裁体制が継続すれば、日米欧は得をする」という指摘も出ている。
習三期目はまた、毛沢東時代の文化大革命期のような暗愚と蒙昧の恐怖政治、そして停滞の時代に陥る脆弱さを秘めている。
胡錦濤「軟禁」と台湾侵攻の無謀
中国共産党第二十回全国代表大会では習時代の二つの危うさが、誰の目にも分かるように明るみに出た。第一は、大会の閉幕式の途中、胡錦濤前総書記が職員に腕をつかまれ、退席させられた事件である。
後から明らかになった映像では、左隣の栗戦書全人代常務委員長が前総書記から書類を取り上げよう・・・