広告を裏読みする 第4話
中国製アプリに無節操なテレビ局
2022年8月号
日本のテレビ局に節操がないのは、この連載の読者ならもはや周知の事実だろう。
テレビCMからの収益がどんどん減っていくご時世にあって、最近では拝金主義的な傾向はさらに強くなり、CM出稿のハードルも下がっているという。
例えば、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が中国共産党のスパイ活動に使われていると世界中で物議になっている最中でも、日本のテレビ局はファーウェイのCMを全国放送で流し続けた。あるキー局編成局員にそのことを問うてみると、「問題視されているのはわかっているが、ビジネス的にそうも言っておられず、出稿してくれるなら流そうというスタンスになっているのが現実だ」と言う。
この局員いわく、現在のテレビ局は公共の放送免許事業であることを忘れ、とにかくカネ儲けに躍起になっているらしい。その最たる例は、最近テレビでしょっちゅう見かける、中国のショート動画アプリ「TikTok(ティックトック)」のCMだろう。ただ、ティックトックというアプリの実態を鑑みれば、大々的にCMを垂れ流し続けることの是非がきちんと議論されて然るべきだろう。
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テレビCMからの収益がどんどん減っていくご時世にあって、最近では拝金主義的な傾向はさらに強くなり、CM出稿のハードルも下がっているという。
例えば、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が中国共産党のスパイ活動に使われていると世界中で物議になっている最中でも、日本のテレビ局はファーウェイのCMを全国放送で流し続けた。あるキー局編成局員にそのことを問うてみると、「問題視されているのはわかっているが、ビジネス的にそうも言っておられず、出稿してくれるなら流そうというスタンスになっているのが現実だ」と言う。
この局員いわく、現在のテレビ局は公共の放送免許事業であることを忘れ、とにかくカネ儲けに躍起になっているらしい。その最たる例は、最近テレビでしょっちゅう見かける、中国のショート動画アプリ「TikTok(ティックトック)」のCMだろう。ただ、ティックトックというアプリの実態を鑑みれば、大々的にCMを垂れ流し続けることの是非がきちんと議論されて然るべきだろう。
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