宏池会恒例の醜い「内輪もめ」
岸田を悩ます自派閥の悪弊
2022年3月号
外にはからきし弱く、内では足の引っ張り合いを続ける。自由民主党で保守本流を自任し、今は総理大臣・岸田文雄が率いる「宏池会」(岸田派)の抜き難い体質だ。官僚出身者の多い「お公家集団」と揶揄される伝統派閥の悪弊が、三十年ぶりの宏池会政権で再び染みだし始めている。
きっかけは自民党広報本部長・河野太郎(麻生派)だった。
新型コロナウイルスのオミクロン株の流行急拡大で、世の批判の矛先は岸田の下でワクチン接種推進担当大臣を務める堀内詔子(岸田派)に向かっていた。地方自治体、医薬品業界などとの連携の司令塔となり、国民に接種を呼びかける発信力が求められるポストは、かつての宏池会領袖で元通産大臣の堀内光雄の長男の妻であるがゆえに永田町に放り込まれた経歴からしても、荷が重かった。
ワクチン担当大臣の前任としてうまくやったと信じる河野は二月五日、フォロワー二百四十万人を誇るツイッターに書き込んだ。
「ワクチンチームの人数が激減」し、大臣室の隣から別の建物の地下に追いやられ、政府と自治体を円滑に結ぶために都道府県や政令指定都市が派遣した「リエゾンチーム」が解散・・・
きっかけは自民党広報本部長・河野太郎(麻生派)だった。
新型コロナウイルスのオミクロン株の流行急拡大で、世の批判の矛先は岸田の下でワクチン接種推進担当大臣を務める堀内詔子(岸田派)に向かっていた。地方自治体、医薬品業界などとの連携の司令塔となり、国民に接種を呼びかける発信力が求められるポストは、かつての宏池会領袖で元通産大臣の堀内光雄の長男の妻であるがゆえに永田町に放り込まれた経歴からしても、荷が重かった。
ワクチン担当大臣の前任としてうまくやったと信じる河野は二月五日、フォロワー二百四十万人を誇るツイッターに書き込んだ。
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