岸田の右腕「木原誠二」の限界
《政界スキャン》
2022年2月号
「新しい資本主義」とは何か。通常国会を控えた岸田文雄首相に旧知のジャーナリストが「分かりにくい」と苦言を呈したら、モゴモゴ釈明したそうだ。「新しい経済モデル作りは世界規模の問題意識だ。行き過ぎた新自由主義で気候変動が進み、格差が拡大、社会の中間層が壊れ、民主主義が危機にある。どの国も新たな経済の方向性を示したいと考えているが、米国すら中身が分からない。欧米と意識を共有しながら議論していく」。本人もはっきり分かっていないらしい。道理で何度聞いても分からないはずである。
「誠実さ」が売りの岸田氏は、分からないながらも一生懸命説明してきた。中身を話し合う会議体はすでにいくつもある。
昨年六月、自民党に「新たな資本主義を創る議員連盟」(岸田会長、最高顧問・安倍晋三、麻生太郎両元首相)を創設。参加議員約百五十人。九月の自民党総裁選で公約に掲げ、首相になった所信表明の柱にもなっている。
就任十日で衆院を解散すると、翌十月十五日には全閣僚による「新しい資本主義実現本部」と経済三団体トップら有識者の「同実現会議」を設置した。
事務作業も早い。衆院選の翌週に・・・
「誠実さ」が売りの岸田氏は、分からないながらも一生懸命説明してきた。中身を話し合う会議体はすでにいくつもある。
昨年六月、自民党に「新たな資本主義を創る議員連盟」(岸田会長、最高顧問・安倍晋三、麻生太郎両元首相)を創設。参加議員約百五十人。九月の自民党総裁選で公約に掲げ、首相になった所信表明の柱にもなっている。
就任十日で衆院を解散すると、翌十月十五日には全閣僚による「新しい資本主義実現本部」と経済三団体トップら有識者の「同実現会議」を設置した。
事務作業も早い。衆院選の翌週に・・・