マスコミ 業界 ばなし
2022年1月号
民放キー局が推進する広告つき無料配信プラットフォーム、「TVer」が困難に直面している。キー局が実施しようとしている同時配信が、視聴用アプリなどシステム開発の遅延が理由で延期されているのだ。
同時配信は日本テレビがプライムタイム(十九時から二十三時まで)の番組を対象に二〇二一年十月から、先陣を切ってスタートしている。しかし、「話題にもなっておらず、空振り」(大手広告代理店幹部)というのが、業界内のもっぱらの受け止め方。そこで、他のキー局も加わり、盛り上げようとの計画を立てていた。
本来、十二月にはテレビ東京、さらに二二年三月頃までにはテレビ朝日、TBS、フジテレビも追従するはずが、この四局は、先送りせざるを得ない状況となった。「できるだけ早くと言っているが、はっきりとした見通しは立っていない」(民放キー局幹部)という。
システムが間に合わないとは、「お粗末だ」(総務省幹部)との批判も上がり、「昨年末にはTVer社幹部が各局にお詫び行脚に歩いた」(キー局関係者)という。
キー局はTVerでの同時配信で、スポンサーから別途CM料を徴収して新・・・
同時配信は日本テレビがプライムタイム(十九時から二十三時まで)の番組を対象に二〇二一年十月から、先陣を切ってスタートしている。しかし、「話題にもなっておらず、空振り」(大手広告代理店幹部)というのが、業界内のもっぱらの受け止め方。そこで、他のキー局も加わり、盛り上げようとの計画を立てていた。
本来、十二月にはテレビ東京、さらに二二年三月頃までにはテレビ朝日、TBS、フジテレビも追従するはずが、この四局は、先送りせざるを得ない状況となった。「できるだけ早くと言っているが、はっきりとした見通しは立っていない」(民放キー局幹部)という。
システムが間に合わないとは、「お粗末だ」(総務省幹部)との批判も上がり、「昨年末にはTVer社幹部が各局にお詫び行脚に歩いた」(キー局関係者)という。
キー局はTVerでの同時配信で、スポンサーから別途CM料を徴収して新・・・