《地方金融の研究》秋田銀行
岩手銀との提携で「延命」なるか
2021年12月号
経営統合への助走―。金融関係者の間ではこんな観測も飛ぶ。
盛岡市に本店を置く岩手銀行との包括業務提携「秋田・岩手アライアンス」の締結に踏み切った秋田銀行。十月二十七日に秋田市内で開かれた記者会見では当面、独立経営を維持するとしながらも新谷明弘頭取自ら「将来的に統合自体を否定するものではない。単独では難しい時は経営統合も必要かと思う」と明言。これに対し田口幸雄・岩手銀頭取も「当然、そういった選択肢はあり得るような時代になってきている」と応じた。
提携の具体的内容についてはプロジェクト組織を立ち上げて今後詰めるが、まずは行員の育成を目的とした人事交流などからスタート。その後、事業承継やM&Aなど取引先企業に対するコンサルティング業務や地方創生、さらには地域商社など規制緩和に対応した新たな事業分野での協業化へと展開させていきたい考えだ。
またバックヤードやシステム、オフィスの共同化、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の共同研究などコスト構造改革につながる取り組みも推進する。
両行を将来の統合をも視野に入れた包括提携へといざ・・・
盛岡市に本店を置く岩手銀行との包括業務提携「秋田・岩手アライアンス」の締結に踏み切った秋田銀行。十月二十七日に秋田市内で開かれた記者会見では当面、独立経営を維持するとしながらも新谷明弘頭取自ら「将来的に統合自体を否定するものではない。単独では難しい時は経営統合も必要かと思う」と明言。これに対し田口幸雄・岩手銀頭取も「当然、そういった選択肢はあり得るような時代になってきている」と応じた。
提携の具体的内容についてはプロジェクト組織を立ち上げて今後詰めるが、まずは行員の育成を目的とした人事交流などからスタート。その後、事業承継やM&Aなど取引先企業に対するコンサルティング業務や地方創生、さらには地域商社など規制緩和に対応した新たな事業分野での協業化へと展開させていきたい考えだ。
またバックヤードやシステム、オフィスの共同化、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の共同研究などコスト構造改革につながる取り組みも推進する。
両行を将来の統合をも視野に入れた包括提携へといざ・・・