衆院選が終わって一カ月が過ぎたが、公示前勢力から約四倍の四十一議席を獲得した日本維新の会の野望は、ますます膨張している。
　十一月十三、十四日に実施されたフジテレビと産経新聞の世論調査では、政党支持率一一・七％を獲得し、立憲民主党の九％を抜き去って支持率で「野党第一党」となった。
　十月最終日に議員になった新人議員にも一カ月分百万円の文書通信交通滞在費が支払われたことに維新が異を唱え、改めさせたのも追い風になっている。
　それよりも永田町の住人を驚かせたのは、任期がまだ三年残っている東京都知事の座を維新が狙っている事実を、幹事長・馬場伸幸があっけらかんと語ったことだ。
「私たちは東京都知事の座を維新でお預かりしたい」（十一月十二日、AERA dot.でのインタビュー）
　このとき小池は、「過労のため」入院していた病院から自宅に帰っていたものの、公の場に姿を現しておらず、馬場発言をきっかけに「小池知事の病状は重く、月末にも辞任するのでは」というアングラ情報が飛び交った。
　ちょうど十一月三十日には都議会が開かれる予定で、スポー・・・