中国で進む独裁支配の「デジタル化」
人民の「心」も国家管理を目指す
2021年10月号
中国の習近平国家主席が人類史上例のない「デジタル独裁」に乗り出した。十四億人の中国国民の個人情報をすべてビッグ・データで管理して、中国共産党の一党独裁を盤石にするものだ。
国家のライバルになりそうな、米国のデジタル大手(通称GAFA)や中国内のインターネット大手は、狙い撃ちにあっている。今年十一月からは法律で、物理的に中国内でのデータ管理が義務付けられる。
デジタル化は、社会生活の各方面でも進めている。国内の裁判では、人工知能(AI)を判事とする、「ロボット裁判」が始まった。中国企業の間では、採用時に「AI面接」を導入するところが急速に増えている。
人間よりAIを信用
中国企業が使うAI面接は、この国のデジタル技術が、どういう方向で発展しているかを垣間見せてくれる。
入社希望者は、誰もいない個室で、タブレット画面のAIの質問を受ける。画面には、コンピューター・グラフィックス(CG)で作られたと思しき、クールな表情の女性が映っている。
「大学では何を学びましたか・・・
国家のライバルになりそうな、米国のデジタル大手(通称GAFA)や中国内のインターネット大手は、狙い撃ちにあっている。今年十一月からは法律で、物理的に中国内でのデータ管理が義務付けられる。
デジタル化は、社会生活の各方面でも進めている。国内の裁判では、人工知能(AI)を判事とする、「ロボット裁判」が始まった。中国企業の間では、採用時に「AI面接」を導入するところが急速に増えている。
人間よりAIを信用
中国企業が使うAI面接は、この国のデジタル技術が、どういう方向で発展しているかを垣間見せてくれる。
入社希望者は、誰もいない個室で、タブレット画面のAIの質問を受ける。画面には、コンピューター・グラフィックス(CG)で作られたと思しき、クールな表情の女性が映っている。
「大学では何を学びましたか・・・