みずほFG「統治不全」の極限
金融庁が「メガ失格」の烙印
2021年7月号
みずほは不治の病に蝕まれている―。今年二月から三月にかけて、四度のシステム障害を繰り返したみずほフィナンシャルグループ(FG)を巡って、政官界、金融業界に「打つ手なし」という見方が広がっている。なにしろ、みずほグループ発足以来、この二十年余の間に大規模なシステム障害を三度にわたって引き起こしているのだ。
そのたびに同グループの異常性が垣間見られた。二〇〇二年のシステム統合直後に障害が発生した際には、当時のトップであり、現在、NHK会長を務める前田晃伸が「実害がない」という開き直りのような発言を国会で放った。東日本大震災の直後に発生させた二回目には、みずほ銀行頭取だった西堀利(現在、フィデアホールディングス社外取締役兼取締役会議長)の下で、企画担当役員が支店長らに「頭取が頑張っているので御礼のメールを送ろう」と配信し、組織の異様ぶりを印象付けた。
藤原引責辞任に金融庁の「待った」
そして、今回は組織がいよいよバラバラである実態が浮かび上がった。同グループが設置した外部のメンバーによる「システム障・・・
そのたびに同グループの異常性が垣間見られた。二〇〇二年のシステム統合直後に障害が発生した際には、当時のトップであり、現在、NHK会長を務める前田晃伸が「実害がない」という開き直りのような発言を国会で放った。東日本大震災の直後に発生させた二回目には、みずほ銀行頭取だった西堀利(現在、フィデアホールディングス社外取締役兼取締役会議長)の下で、企画担当役員が支店長らに「頭取が頑張っているので御礼のメールを送ろう」と配信し、組織の異様ぶりを印象付けた。
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