沖縄県以外の緊急事態宣言が解除され、飲食店での酒の提供などが一部緩和された。四月以降の緊急事態宣言では、多くの自治体で酒類の提供が完全に制限されたことで、飲食店は大きな打撃を受けた。一方で、要請に応じない飲食店は多くの客を集めるなど、現行の制度の限界も露呈した。
　それでもなお、多くの店舗が要請を受け入れて感染防止に協力したが、一方で、ほとんど要請に応じなかったのがパチンコ業界だ。東京都や大阪府は政府の方針に沿う形で、床面積が一千平方メートル以上の集客施設について営業自粛を要請した。しかしながら、緊急事態宣言発出後これに応じた大型パチンコ店は「都内でほんの数店舗」（業界関係者）で、大半が通常営業を続けた。不要不急の外出自粛を求める知事や大臣の呼びかけも、パチンコ店が営業している中では空しく響いた。

メーカー悲願の「自粛解除」

　そんな中、この春からパチンコ台のテレビＣＭ放映が十年ぶりに解禁されたことにお気づきの読者もいるだろう。六月上旬から大手メーカー、ＳＡＮＫＹＯが人気アニメ「ガンダム」をテーマ・・・