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社会・文化

新たな「スポーツ賭博」創設の動き 経産省と電通がタッグを組む

2021年6月号公開

 カジノを併設した統合型リゾート(IR)が、新型コロナの影響などで頓挫しつつある中、新たな「ギャンブル市場」を創設しようという動きが水面下にある。
 経済産業省と電通が、サッカー以外の競技も賭けの対象とする「スポーツ・ベッティング」の枠組みを作ろうと準備しているという。電通はITテクノロジーなどとスポーツの融合ビジネスを創設する「スポーツテック東京」というイベントを二〇一八年に始めている。スポーツに関連する新ビジネスに取り組むスタートアップを支援するもの。スポーツ庁も参加するカンファレンスを開催しているが、その中ではスポーツ・ベッティングを俎上に載せている。
 経産省としては、現在は文部科学省の縄張りになっているスポーツ振興くじ(サッカーくじ)の利権はそのままに、プロ野球やバスケットボールなどを対象とした賭けをオンラインなどで可能にする市場を作り、利権を独占したい。
 電通側は「次期社長候補の榑谷典洋副社長も関与しているといわれている」(関係者)。スポーツをダシに「鉄火場」を作ろうという、なんとも品のない目論見だ。


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