中国で核兵器「大増産」が進行
弾頭数「1,000発超」の悪夢
2021年6月号
中国が進める「第四世代」の原子力発電所計画に、「軍民両用」との疑いが強まっている。専門家の試算では、この計画が進めば、二〇三〇年までに核弾頭一千二百七十発分のプルトニウムを作り出す見通しだ。習近平国家主席が唱える「軍民融合」の言葉通りに、中国政府は、民生需要と軍事力強化を同時に進めると見られる。
中国の核弾頭は三百五十発と推計されるが、新計画で生み出されるプルトニウムは、世界の核戦力バランスを劇的に変えると予想される。新原発は、台湾海峡を望む、福建省霞浦県の長表島に建設中で、日本と台湾の眼前に巨大な軍事的脅威が姿を現しつつある。
長表島の計画に米国の懸念
長表島は、浙江省温州市と福建省福州市のほぼ真ん中の海岸沖にある。北緯二十六度で、沖縄本島とほぼ同じ緯度である。
この島については、「中国核工業集団(CNNC)」がこの島で「CFR-600」という、プール型ナトリウム冷却高速中性子炉を開発しているという以外に、何も知られていない。
第四世代原子炉の研究には、中国のほか、日・・・
中国の核弾頭は三百五十発と推計されるが、新計画で生み出されるプルトニウムは、世界の核戦力バランスを劇的に変えると予想される。新原発は、台湾海峡を望む、福建省霞浦県の長表島に建設中で、日本と台湾の眼前に巨大な軍事的脅威が姿を現しつつある。
長表島の計画に米国の懸念
長表島は、浙江省温州市と福建省福州市のほぼ真ん中の海岸沖にある。北緯二十六度で、沖縄本島とほぼ同じ緯度である。
この島については、「中国核工業集団(CNNC)」がこの島で「CFR-600」という、プール型ナトリウム冷却高速中性子炉を開発しているという以外に、何も知られていない。
第四世代原子炉の研究には、中国のほか、日・・・