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国内人事情報

2021年6月号

▼経産省次期次官は多田氏に内定

 経済産業省の次期事務次官に、多田明弘・官房長の昇格が固まった。一方、安倍晋三政権時代から次官候補に取り沙汰されてきた新原浩朗・経済産業政策局長は退官する。多田氏は環境・エネルギー畑が長く、自民党の二階俊博幹事長の経産相時代に秘書官を務めた。そのため二階氏と親密な安藤久佳次官の信任も厚い。今後、原発の再稼働・新増設を含む温暖化対策の指揮を執る。
 省内は「順当な人事」という受け止め方であり、多田氏の次の次官候補も絞られつつある。保坂伸・資源エネルギー庁長官と平井裕秀・商務情報政策局長。いずれも一九八七年入省組の一騎打ちとなるが、焦点は平井氏が新原氏の後任で“次官待ちポスト”の産政局長に就けるかどうかだ。
 翻って、新原氏のパワハラから解放される若手幹部の間には「官邸の後ろ盾がなくなった新原さんの退官は当然。最近は、役所の仕事はしていない」と安堵の声も。


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