菅も安倍の「二の舞」に
醜聞まみれの「後手後手総理」
2021年3月号
「ララミー牧場」「サンダーバード」。一九六〇年代のテレビ草創期には海外の放送局が制作したコンテンツが日本のお茶の間を席巻した。そのコンテンツの日本語への吹き替えを担ったのが東北新社だった。創業者の植村伴次郎はバー経営から起業した立志伝中の人物。青山通りに面した東京・赤坂の本社内の植村の部屋には二人の政治家の写真が飾られていた。石橋湛山内閣で官房長官を務めた石田博英と石田の側近で後に衆院議長になった伊藤宗一郎。石田は秋田県、伊藤は宮城県。ともに東北出身者でもあった。
そんな植村が同郷の菅義偉に目を掛けるのは自然の流れだった。ましてや菅が東北新社の監督官庁である総務大臣に就任したとなればなおさらである。菅自身も衆院予算委員会で伴次郎と社長の座を引き継いだ長男の徹(いずれも故人)から個人献金として計五百万円を受け取ったことを認めている。
総務大臣に就任した菅はバンドマンだった長男正剛を秘書官に起用した。その後、正剛は東北新社の社員となり、総務省幹部と会食を重ねた。
絵に描いたような一部特権階級にはびこる「縁故コネクション」の存在を浮き彫りにした。
・・・
そんな植村が同郷の菅義偉に目を掛けるのは自然の流れだった。ましてや菅が東北新社の監督官庁である総務大臣に就任したとなればなおさらである。菅自身も衆院予算委員会で伴次郎と社長の座を引き継いだ長男の徹(いずれも故人)から個人献金として計五百万円を受け取ったことを認めている。
総務大臣に就任した菅はバンドマンだった長男正剛を秘書官に起用した。その後、正剛は東北新社の社員となり、総務省幹部と会食を重ねた。
絵に描いたような一部特権階級にはびこる「縁故コネクション」の存在を浮き彫りにした。
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