さ迷える「安倍応援団」たち
「再々登板」の夢は桜で遠のく
2020年12月号
「安倍応援団」、いや「安倍信者」というべきか。はたまた「日本版トランピアン(トランプ支持者)」、あるいは「ネトウヨ」と呼ぶべきか。とにもかくにも二〇二〇年は、「日本の保守」たる彼らにとって、耐えがたい厄災が次々と降りかかる「世界の終わり」の如き年となった。
御代替わりの諸行事が滞りなく行われ、輝かしき令和二年の幕が開いたとき、「安倍応援団」の誰一人として、その年の暮れに彼らの敬愛してやまない二大スター、安倍晋三とトランプの二人ともが権力の座から降りている(トランプの場合は、「降ろされようとしている」だが)とは夢にも思わなかった。
保守系月刊誌「正論」「WiLL」「Hanada」のうち少なくとも一誌は定期購読し、ほかの二誌は懐具合に応じて書店で買うか図書館で読むのが、彼らのルーティンだ。令和二年の新年は「正論」と「Hanada」が、我らが安倍晋三の単独インタビューを掲載し、新春を言祝いだ。「安倍晋三 中国への決意」(「正論二月号」)、「習近平、文在寅には一歩も譲りません」(「Hanada二月号」)と勇ましい見出しが両誌の表紙を飾ったのである。
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御代替わりの諸行事が滞りなく行われ、輝かしき令和二年の幕が開いたとき、「安倍応援団」の誰一人として、その年の暮れに彼らの敬愛してやまない二大スター、安倍晋三とトランプの二人ともが権力の座から降りている(トランプの場合は、「降ろされようとしている」だが)とは夢にも思わなかった。
保守系月刊誌「正論」「WiLL」「Hanada」のうち少なくとも一誌は定期購読し、ほかの二誌は懐具合に応じて書店で買うか図書館で読むのが、彼らのルーティンだ。令和二年の新年は「正論」と「Hanada」が、我らが安倍晋三の単独インタビューを掲載し、新春を言祝いだ。「安倍晋三 中国への決意」(「正論二月号」)、「習近平、文在寅には一歩も譲りません」(「Hanada二月号」)と勇ましい見出しが両誌の表紙を飾ったのである。
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