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社会・文化

Jリーグを食いものにする「代理人」 架空の巨額移籍金をでっち上げ

2020年11月号公開

 サッカーのJリーグが南米の代理人の食いものにされている疑惑が浮上している。今年六月、名古屋グランパスに所属していた元ブラジル代表のジョー選手が突如として退団。今年春にブラジルに帰国したまま勝手にブラジルのチームと契約したのを、名古屋が追認したものだが、本来はブラジルのチームから名古屋側に支払われるべき移籍金も「ゼロということで決着した」(業界関係者)。
 しかしジョー選手が二〇一八年一月に名古屋に加入した際には「同じブラジルのチームに対して十数億円の移籍金が支払われた」(同前)とされる。実は、この時点で「同選手は移籍金が必要な契約ではなかったが、現地の四人の代理人とチームなどが結託して、移籍金をでっち上げた」(同)という。
 最大の問題は、「移籍に関わった名古屋の強化部長など関係者は、万が一騙されたとしても、こうした事実について知っているべきで、余りに不注意」(同)という点だ。
 しかし、特に南米からJリーグへの移籍では、ありもしない移籍金がでっち上げられるケースは他にもあるとみられ、「タブー」となっている。


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