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政治

野党分裂「連合・神津」の大罪

政権交代はさらに遠のいた

2020年11月号

 七百万人の組合員数を誇る労働組合のナショナルセンター、連合が結成から三十年を経て分裂の危機に直面している。原因は、バラバラの野党を自民党に対抗する「大きな塊」にすべく、立憲民主党が国民民主党を吸収する形で、強引に野党再編を推進した連合会長、神津里季生の〝暴走〟にある。
 再編劇のさなかの八月二十七日、神津は立憲民主党代表の枝野幸男と連合本部で会談したが、記者たちの目は、神津の口元に集中した。これまで見たこともなかったチョビ髭を蓄えていたからだ。
 連合関係者は「コロナ禍で在宅勤務が増える中、いつの間にか髭を生やしていた。そのうちに剃るんじゃないか」と解説したが、本人はいたく気に入ったようで今も生やしたままだ。
「みっともない。髭で威厳が出ると本人は思い込んでいるのだろうが、みんな舌を出して笑っているよ」と民間労組幹部は吐き捨てる。
 会長が髭を生やしただけで冷ややかな視線が注がれる。それが連合の現状だ。

立民に一方的に肩入れした訳

 連合は、社会党を支持する総評と、民・・・