二階の意中は「菅義偉」
「ポスト安倍」政局の潮目一変
2020年8月号
東京・銀座の新橋演舞場の向かい側、ビル一階にステーキの名店「銀座ひらやま」がある。七月二十二日夜、首相安倍晋三が多数の警護官に囲まれて店内に消えた。待っていたのは自民党幹事長二階俊博、側近の幹事長代理林幹雄。政治家はこの三人だったが、この日は異色の顔ぶれが加わった。プロ野球ソフトバンクの球団会長王貞治、俳優の杉良太郎ら。中でもひと際目を引いたのは王の存在だろう。
二階と王との交友関係は約三十年にわたる。王が米メジャーのホームランバッター、ハンク・アーロンと始めた世界少年野球大会を物心両面で支えたのが二階だった。王も会合の後に「後援者からのお声が掛かったら来ないわけにはいかない」と語っている。ただ二階がなぜ、安倍との会食の席に王を呼んだのか。答えは極めてシンプルだ。
「世界の王さんが来るのに総理といえども断るわけにはいかない」
二階側近はこう解説する。安倍が他の出席者を残して一時間半ほどでそそくさと「ひらやま」を後にしたのも、出たくもない会合で二階の巧みな“仕掛け”にはめられたとの思いがあったのかもしれない。
確かに・・・
二階と王との交友関係は約三十年にわたる。王が米メジャーのホームランバッター、ハンク・アーロンと始めた世界少年野球大会を物心両面で支えたのが二階だった。王も会合の後に「後援者からのお声が掛かったら来ないわけにはいかない」と語っている。ただ二階がなぜ、安倍との会食の席に王を呼んだのか。答えは極めてシンプルだ。
「世界の王さんが来るのに総理といえども断るわけにはいかない」
二階側近はこう解説する。安倍が他の出席者を残して一時間半ほどでそそくさと「ひらやま」を後にしたのも、出たくもない会合で二階の巧みな“仕掛け”にはめられたとの思いがあったのかもしれない。
確かに・・・