陸の一帯一路で「コロナの猛威」
中央アジアから中韓へ感染「逆輸入」
2020年8月号
中国の「一帯一路」(新シルクロード)構想で、陸路の重要拠点となる中央アジア五カ国が、新型コロナウイルスの感染拡大に悩まされている。
五カ国とも政府の独裁傾向と隠蔽体質が強く、公式の感染者数や死者数は、実態より遥かに少なく見積もっているとされる。近隣のロシアやウクライナ、イランと合わせると、ユーラシア大陸の広大な地域が「新型コロナの回廊」化している状況で、多くはこれからがピークと見られている。
中央アジアからは近年、韓国や中国への出稼ぎが多く、両国とも感染者流入を水際で食い止めることに躍起だ。中央アジアから東アジアに感染が還流する傾向は、日本にとっても要警戒である。
「カザフスタン肺炎」の正体とは
カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧名アスタナ)にある中国大使館が七月、同国在住の中国人向けに奇妙な緊急警戒を発令した。「未知の『カザフスタン肺炎』が流行しているので、絶対に感染しないように注意せよ」という内容だった。在留中国人社会では、「さらに新型のウイルスが登場したのか」との脅えが走った・・・
五カ国とも政府の独裁傾向と隠蔽体質が強く、公式の感染者数や死者数は、実態より遥かに少なく見積もっているとされる。近隣のロシアやウクライナ、イランと合わせると、ユーラシア大陸の広大な地域が「新型コロナの回廊」化している状況で、多くはこれからがピークと見られている。
中央アジアからは近年、韓国や中国への出稼ぎが多く、両国とも感染者流入を水際で食い止めることに躍起だ。中央アジアから東アジアに感染が還流する傾向は、日本にとっても要警戒である。
「カザフスタン肺炎」の正体とは
カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧名アスタナ)にある中国大使館が七月、同国在住の中国人向けに奇妙な緊急警戒を発令した。「未知の『カザフスタン肺炎』が流行しているので、絶対に感染しないように注意せよ」という内容だった。在留中国人社会では、「さらに新型のウイルスが登場したのか」との脅えが走った・・・