ドナルド・トランプ米大統領が十一月三日の大統領選で敗れた後も、政権移譲を拒否してホワイトハウスに居座り続ける可能性が浮上している。各種世論調査で「圧倒的不利」とされる中、敗北の選挙結果を断固受け付けず、法廷闘争で争うことを示唆している。
　そんなことができるのだろうか。

「郵便投票は選挙詐欺」
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「トランプ居座り」が、ワシントンの現実的懸念になっていることは、七月十九日の「フォックス・ニュース」のインタビューにも表れた。フォックスは、大統領を就任以来支持し続けている、大統領のお気に入りのテレビ局だ。
　日曜日の一時間番組で、看板キャスターのクリス・ウォレス氏が聞き役になった。
　同氏は番組の後半になって、「あなたは潔い敗者になりますか」と遠回しに、首都の最新の懸念を切り出した。
　大統領はすぐに選挙の話題と察し、「そりゃ、やってみなくちゃ分からんな。状況次第だよ」と言った後、「郵便投票は選挙詐欺になる」との持論を持ち出した。
　ウォレス氏は表情を・・・