新駐日米国大使の着任めど立たず 「安倍人脈」なのがネックに
2020年7月号公開
三月にトランプ大統領から次期駐日米大使に指名されたケネス・ワインスタイン氏の着任に黄信号が灯っている。十一月大統領選でのトランプ氏の再選が危ういことに加え、ワインスタイン氏が親密ぶりを喧伝してきた安倍晋三政権の凋落ぶりが顕著なためだ。
ワインスタイン氏はタカ派シンクタンク「ハドソン研究所」の所長。もともとは米仏関係研究が専門だったが、現在は安倍首相と太いパイプを築き、訪日の際には夫妻で官邸を訪れる仲。首相がワシントン市内の研究所を極秘で訪ねることもあった。研究所のホームページや自身のツイッター画面には長らく首相の写真を使っていた。
ワインスタイン氏は公職経験がなく、大使就任は安倍首相を通じ自ら売り込んだ悲願とされる。しかし、「ポスト安倍」政権との関係は構築できないのではとの懸念がある。また、課題山積の米国議会での大使承認プロセスが店ざらしになっており、先を見通せない。
ワインスタイン氏はタカ派シンクタンク「ハドソン研究所」の所長。もともとは米仏関係研究が専門だったが、現在は安倍首相と太いパイプを築き、訪日の際には夫妻で官邸を訪れる仲。首相がワシントン市内の研究所を極秘で訪ねることもあった。研究所のホームページや自身のツイッター画面には長らく首相の写真を使っていた。
ワインスタイン氏は公職経験がなく、大使就任は安倍首相を通じ自ら売り込んだ悲願とされる。しかし、「ポスト安倍」政権との関係は構築できないのではとの懸念がある。また、課題山積の米国議会での大使承認プロセスが店ざらしになっており、先を見通せない。
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