地方首長「コロナ競演」の勝者は誰か
「若さと決断力」で名を上げた面々
2020年5月号
国政政党「日本維新の会」の支持率がじりじり伸びている。新型コロナウイルスの緊急事態宣言から十日余り過ぎた四月十八、十九日に行われた毎日新聞の世論調査では六%(前回調査四%)。立憲民主五%(同九%)と公明五%(同四%)を抜いて微差ながら二位となった。これは橋下徹大阪府知事時代の水準に迫る。同時期の朝日新聞の調査では立憲民主五%(同六%)・公明五%(同三%)・維新三%(同一%)だが、媒体特性の影響とみられ、上昇傾向は同じだ。十九日は地域政党「大阪維新の会」結党十周年。テレビやネットでコロナ問題について精力的に発信する橋下氏は、自らの政界復帰を否定しながらも、「吉村洋文府知事が頑張っているから」とニンマリ。確かに吉村氏はコロナ危機でテレビへの露出が格段に増え、顔が全国に知られるようになった。「コロナが追い風」の典型である。
一皮むけば政治の思惑だらけ
コロナ対策は、全国の自治体首長が力量を競い合う珍しい機会となった。先陣を切ったのは鈴木直道北海道知事だ。二月二十八日、マスク姿で記者会見し、全国初の緊急事態宣言を・・・
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