《罪深きはこの官僚》伊藤茂樹 (防衛省報道官)
「中東派遣」で 役割放棄する怠慢
2020年2月号
「従順だから上からの覚えはめでたいが、それだけの人物」
防衛省報道官、伊藤茂樹について、同省職員はこう語る。
「伊藤がやっていることといえば、飲み会の算段ばかり」
こう語るのは同省関係者。記者や部下との酒席をたびたび設けては「へべれけになっている印象しかない」(同省担当記者)と評判が悪い。年末年始にも、飲み会が開催されたという。酒を飲むことが悪いわけではないが、節度をわきまえる必要はあるだろう。
折しも一月十日には防衛大臣の河野太郎が海上自衛隊の中東派遣命令を出した。翌日には哨戒機二機が湾岸エリアを目指して任務に出発し、情報収集活動を始めたのだ。
年末年始にかけて米イラン情勢の緊張が増し、自衛官の安全確保について危惧する声が高まっていたことは周知の通りだ。
「そもそも報道官としての仕事をほとんどしていない」
前出記者は伊藤についてこう指摘する。これまでの通例では、毎週火曜日の夕方に、報道官の定例会見が開かれてきた。火曜午前には防衛相が閣議後の記者会見をしているため、それを踏まえた内容になることも・・・