トランプ金脈の源泉「フロリダ」
知られざる「国際金融都市」での悪事
2019年12月号
ドナルド・トランプ米大統領が今秋、ニューヨーク市からフロリダ州に住民登録を移した。
「税金逃れ」などの臆測が飛び交うが、フロリダ州が各種規制の少ない、国際金融ハブとして急成長していることは、あまり知られていない。来年のG7サミット会場になる同州は、ロシア、ウクライナ、中南米から、あらゆる種類のカネを集めて膨張中だ。
「ウジ虫通り」の株屋との出会い
フロリダ州最大の都市マイアミのすぐ北方に、トランプ物件が立ち並ぶ一帯がある。
南から「トランプ・タワー3」「コンドズ・アット・トランプ・サニー・アイルズ」「トランプ・インターナショナル・ビーチ・リゾート」と続く。日米首脳会談で使われた「マールアラーゴ」、一時はサミット会場候補とされた「ナショナル・ドラール」も同州にある。
大西洋を望む壮大なタワー群のすぐ西側には、「イントラコスタル(沿岸内水路)」と呼ばれる、静かで牧歌的な水路が流れている。
この周辺のサニー・アイルズ・ビーチ市は、ウクライナの黒海沿岸都市にちなんで「・・・
「税金逃れ」などの臆測が飛び交うが、フロリダ州が各種規制の少ない、国際金融ハブとして急成長していることは、あまり知られていない。来年のG7サミット会場になる同州は、ロシア、ウクライナ、中南米から、あらゆる種類のカネを集めて膨張中だ。
「ウジ虫通り」の株屋との出会い
フロリダ州最大の都市マイアミのすぐ北方に、トランプ物件が立ち並ぶ一帯がある。
南から「トランプ・タワー3」「コンドズ・アット・トランプ・サニー・アイルズ」「トランプ・インターナショナル・ビーチ・リゾート」と続く。日米首脳会談で使われた「マールアラーゴ」、一時はサミット会場候補とされた「ナショナル・ドラール」も同州にある。
大西洋を望む壮大なタワー群のすぐ西側には、「イントラコスタル(沿岸内水路)」と呼ばれる、静かで牧歌的な水路が流れている。
この周辺のサニー・アイルズ・ビーチ市は、ウクライナの黒海沿岸都市にちなんで「・・・