5G通信で「後進国」となる日本
基地局問題で「大幅出遅れ」の痛手
2019年11月号
世界の移動体通信は次世代の5Gへの移行が猛スピードで始まった。米国、韓国、中国はすでに商用サービスを開始、5Gを通信技術とデータの覇権争いの主戦場と見立てている。日本でもNTTドコモなど各社が二〇二〇年春に商用サービスを始める構えだが、肝心の基地局設置のめどが立っていない。トランプ政権によるファーウェイなど中国企業排除政策で、ノキア、エリクソンなどに発注が集中、日本への供給が後回しにされるからだ。基地局設備も5Gスマホも泡沫メーカーしか持たない日本の悲哀であり、5G展開の出遅れは自動運転、IoTなど様々な先端分野での日本の劣勢を固めかねない。
国内メーカー「衰退」の悲哀
日本の決勝トーナメント進出で盛り上がった「ラグビー・ワールドカップ2019」。試合会場や試合映像を大画面で公開する各地の「ファンゾーン」で、NTTドコモが盛り上げようとしたのが5G体験。試合を様々な角度の映像で楽しめる「マルチアングル」や「バーチャル・リアリティ(VR)」を宣伝したが、ほとんどの場所で客はまばら。海外で商用サービスが始まり・・・
国内メーカー「衰退」の悲哀
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