千葉大停電が東京電力人事に影響 小早川社長「プチ独裁」の目論見崩れる
2019年9月号公開
千葉県の大規模停電を受け、東京電力ホールディングスの小早川智明社長による「プチ独裁」が揺らぐ気配だ。同氏は今年度末で退任が予想される川村隆会長の後を襲い、自らの後継に送配電子会社、東電パワーグリッド社長の金子禎則氏を充てる構想だったとされる。
しかし、金子氏が大規模停電の責任を問われるのは必至。しかも前経済産業事務次官で小早川氏の「目の上のたんこぶ」ともいえる嶋田隆氏が原子力損害賠償・廃炉等支援機構の特別顧問へ転じ、眼を光らせ始めた。
もともと小早川氏は東電取締役として改革を進めた嶋田氏に登用された。だが嶋田氏の経産省帰任後に社長に就くと、存在感の薄い川村会長を尻目に粛清人事に着手。同期のライバルだった見學信一郎常務を「追放した」(関係者)。
今後は同じく嶋田氏に登用された福島復興本社代表の大倉誠常務や、対立する経営企画担当の文挾誠一副社長に粛清の手が及ぶ恐れがささやかれる。一方、金子氏に代わる側近と目されるのは、同じ東京工業大出身でバンド仲間の山本竜太郎常務。社内では、小早川氏VS嶋田氏の抗争激化を予測する声が広がっている。 (2019.10.15公開)
しかし、金子氏が大規模停電の責任を問われるのは必至。しかも前経済産業事務次官で小早川氏の「目の上のたんこぶ」ともいえる嶋田隆氏が原子力損害賠償・廃炉等支援機構の特別顧問へ転じ、眼を光らせ始めた。
もともと小早川氏は東電取締役として改革を進めた嶋田氏に登用された。だが嶋田氏の経産省帰任後に社長に就くと、存在感の薄い川村会長を尻目に粛清人事に着手。同期のライバルだった見學信一郎常務を「追放した」(関係者)。
今後は同じく嶋田氏に登用された福島復興本社代表の大倉誠常務や、対立する経営企画担当の文挾誠一副社長に粛清の手が及ぶ恐れがささやかれる。一方、金子氏に代わる側近と目されるのは、同じ東京工業大出身でバンド仲間の山本竜太郎常務。社内では、小早川氏VS嶋田氏の抗争激化を予測する声が広がっている。 (2019.10.15公開)