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米軍が最悪の「大気汚染集団」に べらぼうな燃料消費と二酸化炭素排出量

2019年9月号

 米軍が、世界最悪の環境破壊団体として批判を浴びている。
 米軍は二〇一七年度だけで八十六億八千三百万ドルを支出して二十六万九千二百三十バレルの石油を消費した。結果、二酸化炭素二万五千キロトンが排出され、そのレベルを国家に置き換えるとワースト四十七位になる。
 トランプ政権下では有効な温室効果ガス対策は望み薄。民主党の一部から十年以内に炭素排出をゼロ、化石燃料から一〇〇%再生可能エネルギーに移行する「グリーン・ニューディール法案」が発表されるなど、米国内でも温室効果ガス対策について関心が高まっているが、米軍に対する規制はまったく無関心だ。一方で国防総省は七月に議会に提出した報告書で、国内の多くの基地が異常気象の影響を受けていると訴えた。洪水や山火事、地下水枯渇の危機に瀕しているという。だが、対策や二酸化炭素の問題には触れておらず、ある意味、自業自得といえそうだ。・・・