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米名門大学 「コネ・カネ入学」の壮絶

教育界の際限なき金権腐敗体質

2019年8月号

 大規模な裏口入学騒動を契機に、米国の名門大学の金権体質が続々と明らかになっている。
 ドナルド・トランプ米大統領を筆頭に、トランプ一家の進学のたびに、数億円単位のカネが動いたことも分かった。進学に必要な費用は世界最高で、「割に合わない」との不満が渦巻いている。
 大統領の進学事情から始めよう。
 イエズス会系のフォーダム大学から、ペンシルベニア大学(ペン大)のビジネス・スクール、ウォートン校に編入で進んだ。「アイビー・リーグ」の一角を占める、名門の経営大学院進学は、大統領の生涯の自慢で、「優れた経営感覚の持ち主が集まる」「誇りに思う」と常々語っている。この時は面接のみで、面接官は実兄の友人だった。本人が「とても友好的な面接だった」と言うのも当然だ。編入時には、大学院コースではなく、学士コースに身を置き、取得したのも経営学修士号(MBA)ではなく、学士号(BA)だった。

トランプ家と高額寄付金の関係

 同校編入時にカネが動いたかは目下不明だが、長女のイバンカ氏(現大統領補佐官)と・・・