米共和党「選挙常勝」への汚い謀略
「有利な区割り」極秘案が発覚
2019年8月号
ドナルド・トランプ米大統領の人種問題での言動がますます過激になり、米国のメディアからは、「ファシズムへの傾斜だ」との懸念も飛び出した。
だが、本当に恐ろしいのは、大統領の騒動に隠れて、「共和党永久政権」化を画策する右派・保守派の動きである。米国の選挙制度を劇的に変えて、「常勝」体制を作ろうというシナリオだ。
トランプ大統領が、非白人の女性下院議員四人に対して、「国へ帰れ」と言った騒動は、収まる気配を見せない。七月十七日、南部ノースカロライナ州グリーンビルで大統領が行った集会では、会場から「送り返せ」の合唱が十三秒も続き、政界全体に衝撃を与えた。リベラル系メディアは歴史学者や哲学者を動員して、「これはファシストの集会」「とんでもない時代になった」といったコメントを特集した。
「区割りのミケランジェロ」
騒々しい論争から離れて、ホワイトハウスや司法省、商務省で、ある計画が進行していたことはほとんど報じられなかった。二〇二〇年の次期大統領選、上下連邦議会選はもとより、その次以降も勝ち続け・・・
だが、本当に恐ろしいのは、大統領の騒動に隠れて、「共和党永久政権」化を画策する右派・保守派の動きである。米国の選挙制度を劇的に変えて、「常勝」体制を作ろうというシナリオだ。
トランプ大統領が、非白人の女性下院議員四人に対して、「国へ帰れ」と言った騒動は、収まる気配を見せない。七月十七日、南部ノースカロライナ州グリーンビルで大統領が行った集会では、会場から「送り返せ」の合唱が十三秒も続き、政界全体に衝撃を与えた。リベラル系メディアは歴史学者や哲学者を動員して、「これはファシストの集会」「とんでもない時代になった」といったコメントを特集した。
「区割りのミケランジェロ」
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