「香港動乱」習近平の悪夢
「反中国デモ」は益々拡大する
2019年7月号
中国の習近平国家主席は六月十五日、外遊先のタジキスタンの首都、ドゥシャンベで六十六歳の誕生日を迎えた。この日の早朝、ロシアのプーチン大統領が習氏の宿泊するホテルを訪ね、大きな誕生日ケーキを習氏にプレゼントした。メッセージプレートには中国語の四字熟語「六六大順」と書かれていた。中国では六が縁起のいい数字とされ、六の付く日は、願いどおりに事が運ぶといわれる。
「六六大順」とは、二つの六を重ねることで、運気倍増の願をかける表現だ。プーチン氏周辺は、習氏を喜ばせるために、中国の風習を調べ上げたのだろう。
しかしこの日、習氏の機嫌はあまり良くなかったという。前日の十四日にキルギスで開かれた上海協力機構(SCO)の首脳会議と、この日にドゥシャンベで開催されるアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)第五回サミット。いずれも中国とロシアが主導する大型国際会議で、主役の習氏の晴れ舞台ともいえるが、国際社会の関心が低く、世界中の主要メディアにはほとんど注目されなかった。
代わって主要メディアが連日大きく報じたのが、香港の議会、立法会で審議されていた「逃亡犯条例」改正案の・・・
「六六大順」とは、二つの六を重ねることで、運気倍増の願をかける表現だ。プーチン氏周辺は、習氏を喜ばせるために、中国の風習を調べ上げたのだろう。
しかしこの日、習氏の機嫌はあまり良くなかったという。前日の十四日にキルギスで開かれた上海協力機構(SCO)の首脳会議と、この日にドゥシャンベで開催されるアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)第五回サミット。いずれも中国とロシアが主導する大型国際会議で、主役の習氏の晴れ舞台ともいえるが、国際社会の関心が低く、世界中の主要メディアにはほとんど注目されなかった。
代わって主要メディアが連日大きく報じたのが、香港の議会、立法会で審議されていた「逃亡犯条例」改正案の・・・