大型連休最終日の五月六日、朝日、読売、毎日、産経という全国紙に、横並びで、ある商品の全面広告が入った。
「ココロとカラダの安定した毎日をサポート」
　こんなコピーで宣伝されたのは「ココカラケア」というサプリメント。広告内にはよく知られたカルピスのロゴがあしらわれている。「ストレス社会。ダメージを感じやすいココロとカラダへ。」（読売、毎日、産経）と大書され、この錠剤タイプのサプリを飲めば、不安や緊張、ストレスなどが緩和されるかのようなイメージを演出している。この商品には、乳酸菌の一種であるＣ-23ガセリ菌が含まれており、それが「新たな可能性」を持つと謳う。
「カルピス健康通販限定」「初回限定価格」と限定を前面に押し出してこのサプリのお得感を出すのも忘れない。「大変体調が良いです」「爽やかな朝を迎えています」といった、利用者の声の横に米粒のような文字で「個人の感想です」ということわり書きも入っており、典型的な健康食品の広告といえるだろう。
根拠が希薄な「効果」
　怪しげなチラシではなく、全国紙に掲載された有名企業の巨大広告だ。ストレスに悩・・・