ホンダは「衰弱死」を免れるのか
国内外四輪市場で破滅的「総崩れ」
2019年6月号
ホンダショック―。系列部品メーカー関係者やディーラーの間ではこう呼ばれている。五月八日開示されたホンダの二〇一九年三月期決算。大黒柱ともいえる四輪車事業が第4四半期(4Q、一九年一~三月)でついに営業赤字に転落したのだ。その煽りで二輪車事業やパワープロダクツ事業(汎用エンジンなど)などを加えた全体でも4Qは百三十億円の最終赤字(前年同期は一千二百七億円の黒字)に。そのうえ同時に打ち出した二〇年三月期の世界新車販売目標は大手自動車メーカーとしては「いささか異例」(ケーヒン幹部)ともいえるマイナス計画。系列内には恐慌も広がる。
「1Qに一千五百十六億円で滑り出した部門営業益が2Q六百九十八億円、3Q四百十二億円と期を追うごとに黒字幅が減っていたので嫌な感じがしていたが、まさか水面下に突入するとは……」。ホンダが二二%超を出資する四輪シート部品メーカー、テイ・エステック関係者はこううめいて言葉を詰まらせる。
四輪・二輪の営業益が大差で逆転
ホンダが4Qに計上した四輪事業の営・・・
「1Qに一千五百十六億円で滑り出した部門営業益が2Q六百九十八億円、3Q四百十二億円と期を追うごとに黒字幅が減っていたので嫌な感じがしていたが、まさか水面下に突入するとは……」。ホンダが二二%超を出資する四輪シート部品メーカー、テイ・エステック関係者はこううめいて言葉を詰まらせる。
四輪・二輪の営業益が大差で逆転
ホンダが4Qに計上した四輪事業の営・・・