《クローズ・アップ》潮田洋一郎(LIXIL CEO)
創業二代目「経営壟断」に鉄槌
2019年4月号
住設業界大手のLIXILが創業家、経営陣、機関投資家を巻き込んだ泥沼の混乱に陥っている。きっかけは昨年十月に起きた瀬戸欣哉社長兼CEOの突然の解任。主導したのはLIXlL発足の中核となったトステム創業家の二代目、潮田洋一郎氏(六十五歳)である。自らが会長兼CEOに復帰し本社をシンガポールに移転する画策も進める。創業二代目が会社を傾ける例は数多あるが、LIXILもそれに加わりかねない状況だ。
LIXILの経営は、中国、イタリアなど海外M&Aの相次ぐ失敗が尾を引き、二〇一九年三月期は純益が十五億円まで落ち込む見込み。これを潮田CEOは「瀬戸氏の経営者としての力量があまりにひどかった」と非難し、七年ぶりの自らのCEO復帰を正当化する。だが、一一年の伊ペルマスティリーザはもちろん、藤森義明CEO時代の一四年の独水栓器具大手グローエ買収もグローバル化を焦る潮田氏が主導した案件。ともに巨額損失を出し、LIXILの企業価値を毀損した。
成功すれば自分の手柄、失敗すれば自ら選んで招いた「プロ経営者」に詰め腹を切らせる手法。経営の才覚なき二代目らしいやり口だが、今回はそれにして・・・
LIXILの経営は、中国、イタリアなど海外M&Aの相次ぐ失敗が尾を引き、二〇一九年三月期は純益が十五億円まで落ち込む見込み。これを潮田CEOは「瀬戸氏の経営者としての力量があまりにひどかった」と非難し、七年ぶりの自らのCEO復帰を正当化する。だが、一一年の伊ペルマスティリーザはもちろん、藤森義明CEO時代の一四年の独水栓器具大手グローエ買収もグローバル化を焦る潮田氏が主導した案件。ともに巨額損失を出し、LIXILの企業価値を毀損した。
成功すれば自分の手柄、失敗すれば自ら選んで招いた「プロ経営者」に詰め腹を切らせる手法。経営の才覚なき二代目らしいやり口だが、今回はそれにして・・・