JOC疑惑と仏スポーツ界の「魔窟」
「ゴーンの報復」は筋違いの大捜査
2019年2月号
日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長に対して、フランス検察による贈賄捜査が突然持ち上がり、「カルロス・ゴーン逮捕の報復」「日仏司法取引への準備か」などの臆測まで呼んでいる。
だが、フランス検察がJOC事件の全容解明を目指すなら、巨大な爆弾を抱え込むだろう。
フランス国内のスポーツ汚職やスポーツ利権は、JOCの活動が児戯にみえるほど、根深く悪質だからだ。
カタール=サルコジの秘密協定
話は九年前の二〇一〇年十一月二十三日にさかのぼる。
フランス・サッカー界の伝説的英雄、ミシェル・プラティニ氏は当時、欧州サッカー連盟(UEFA)会長だった。
この日、フランス大統領府(エリゼ宮)から、「昼食にお越しいただきたい」と招待を受けていた。その場にいたのは、この時のエリゼ宮の主、ニコラ・サルコジ大統領とカタールのタミム・ビン・ハマド皇太子(現首長)などだ。
十日後に迫った国際サッカー連盟(FIFA)のワールドカップ開催地(二〇一八年と二二年)決定とか・・・
だが、フランス検察がJOC事件の全容解明を目指すなら、巨大な爆弾を抱え込むだろう。
フランス国内のスポーツ汚職やスポーツ利権は、JOCの活動が児戯にみえるほど、根深く悪質だからだ。
カタール=サルコジの秘密協定
話は九年前の二〇一〇年十一月二十三日にさかのぼる。
フランス・サッカー界の伝説的英雄、ミシェル・プラティニ氏は当時、欧州サッカー連盟(UEFA)会長だった。
この日、フランス大統領府(エリゼ宮)から、「昼食にお越しいただきたい」と招待を受けていた。その場にいたのは、この時のエリゼ宮の主、ニコラ・サルコジ大統領とカタールのタミム・ビン・ハマド皇太子(現首長)などだ。
十日後に迫った国際サッカー連盟(FIFA)のワールドカップ開催地(二〇一八年と二二年)決定とか・・・