不正融資の商工中金前社長に反省なし 日本生命顧問に納まり優雅な日々
2019年1月号公開
商工組合中央金庫の安達健祐前社長が十月、密かに日本生命の特別顧問に復帰した。安達氏は商工中金で起きた大規模な不正融資事件の責任を取る形で、今年三月に辞任したばかり。同じ事件の「A級戦犯」とされる前任社長の杉山秀二氏が、経済産業省所管の公益法人会長に返り咲き、「自分も『何とかしてくれ』と古巣に泣きついた」(関係者)という。
日本生命の特別顧問は経産次官退任直後の天下りポスト。安達氏も二〇一三年に次官を退官した後、二年ほど務めていた過去がある。日生サイドは当初、二度目の受け入れに難色を示していた。ところが、たまたま前次官の菅原郁郎氏が内閣官房参与に回ったことで、特別顧問の枠が空席になっていた。安達氏にとっては、これ幸い。日生側は本来なら無理筋の出戻り受け入れを余儀なくされた。
とはいえ、報酬は年間二千万円で、個室と社有車付き。引責辞任からわずか半年余りでの「渡り」に、省内からも「禊ぎは終わっていない」と批判がくすぶる。当の安達氏は手持ちぶさたのまま、マスクで顔を隠して、ゆく秋の無聊を美術館巡りで慰めているという。
日本生命の特別顧問は経産次官退任直後の天下りポスト。安達氏も二〇一三年に次官を退官した後、二年ほど務めていた過去がある。日生サイドは当初、二度目の受け入れに難色を示していた。ところが、たまたま前次官の菅原郁郎氏が内閣官房参与に回ったことで、特別顧問の枠が空席になっていた。安達氏にとっては、これ幸い。日生側は本来なら無理筋の出戻り受け入れを余儀なくされた。
とはいえ、報酬は年間二千万円で、個室と社有車付き。引責辞任からわずか半年余りでの「渡り」に、省内からも「禊ぎは終わっていない」と批判がくすぶる。当の安達氏は手持ちぶさたのまま、マスクで顔を隠して、ゆく秋の無聊を美術館巡りで慰めているという。
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