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米海軍で「薬物・性犯罪」が蔓延

戦争以前の「内なる敵」に苦慮

2018年12月号

 神奈川県のJR横須賀駅で下車し、改札を出ると、すぐ目の前に横須賀港を拠点とする米第七艦隊の軍用艦が並んで停泊する光景に出くわす。全艦が出港している日もあるが、艦隊の主力である原子力空母「ロナルド・レーガン」は横須賀港の奥まった位置にある埠頭に停泊するのが常で、簡単に目にすることはできない。
 空母「レーガン」は、二〇一一年の東日本大震災で「トモダチ作戦」に動員された際、福島第一原発から流出した放射能プルームに太平洋上で直撃され、「被曝が原因で健康被害を受けた」とする当時の乗組員四百人以上(「レーガン」に随行した他の艦船も含む)が東京電力を相手取って米国内で訴訟を起こす騒ぎとなっている。米海軍は「艦の放射能を除染する作業は済んだ」との声明を公式に出しているが、いまや「レーガン」は別の汚染で不名誉な事態に直面するに至った。放射能ならぬ、LSDやコカインといった薬物による乗組員の汚染に他ならない。

原子力推進機関に薬物使用者

 米軍の準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」は十一月六日号で、「二人の『・・・