御用学者「大田弘子」は ナンボのものか
銀行や放送改革で「素人ぶり」を露呈
2018年9月号
「新自由主義」の名の下、小泉政権の経済財政担当相として日本に格差社会をもたらした竹中平蔵の愛弟子こと、大田弘子氏が不興を買っている。金融グループの経営やテレビ業界の在り方などを巡り、専門性を欠いたまま、分不相応なポストに就任しては、結果の伴わない議論を繰り返す。政府の規制改革推進会議議長、政策研究大学院大学教授、みずほフィナンシャルグループ社外取締役……。いまや「肩書コレクター」と揶揄されるほどで、それを知らぬは本人ばかり。安倍政権の標榜する「すべての女性が輝く社会」のキャッチフレーズが錦の御旗だが、本来は男女問わず、実力が伴っての話である。そこかしこに跋扈する大田弘子なる人物は何者なのか。
みずほフィナンシャルグループのホームページの「取締役会議長インタビュー」。議長を務める大田氏は、カンパニー制の定着やコスト削減に辣腕を振るったなどと自賛のオンパレード。彼女は最高経営責任者(CEO)選任に関わる指名委員会の委員も兼務しているが、そこでの判断を巡る見解は示していないに等しい。
武器は「カメレオン体質」・・・