猛暑・水害に勝つ都市の作り方
M・P=ファン・エッシュ(都市工学者)
2018年8月号
―暑さに耐えられる都市の研究をしているそうですね。
ファン・エッシュ(以下VE) 「クライメット・プルーフ・シティー」(気候変動に耐性のある都市)が私たちの研究課題だ。気候変動や異常気象に対して、都市計画や建築素材の変更、建築デザインで対処する。
広大な地域を人為的に涼しくすることはできないが、特定の区画に、周囲より涼しい「微気候」を作り出すことならば可能である。
局地的な微気候は、日光、放射温度、風、湿度の四つを人工的に調整することで、変えることができる。ビルの谷間で、反射光が強く、風が通らなければ、そこはものすごく暑い。大気汚染や自動車の排ガス、エアコンの室外機の排熱も暑さを増幅させる。
反対に、日陰を増やし、地面などからの放射熱を減らし、ビルの間隔をあけて風通しをよくし、湿度を下げれば、最大の組み合わせで二十度くらいの差をもたらす。「ヒート・アイランド」現象を起こす条件と、逆の状態を積み重ねるのだ。
―具体的にはどうするのですか?
ファン・エッシュ(以下VE) 「クライメット・プルーフ・シティー」(気候変動に耐性のある都市)が私たちの研究課題だ。気候変動や異常気象に対して、都市計画や建築素材の変更、建築デザインで対処する。
広大な地域を人為的に涼しくすることはできないが、特定の区画に、周囲より涼しい「微気候」を作り出すことならば可能である。
局地的な微気候は、日光、放射温度、風、湿度の四つを人工的に調整することで、変えることができる。ビルの谷間で、反射光が強く、風が通らなければ、そこはものすごく暑い。大気汚染や自動車の排ガス、エアコンの室外機の排熱も暑さを増幅させる。
反対に、日陰を増やし、地面などからの放射熱を減らし、ビルの間隔をあけて風通しをよくし、湿度を下げれば、最大の組み合わせで二十度くらいの差をもたらす。「ヒート・アイランド」現象を起こす条件と、逆の状態を積み重ねるのだ。
―具体的にはどうするのですか?