「習近平独裁」に 長老たちの反旗
一強指導部に批判噴出の「異常事態」
2018年8月号
中国共産党中央宣伝部は七月十二日、全国各省、直轄市の党宣伝部に対し「今後の文化宣伝工作に関する通知」と題する緊急通達を出した。
「昨年十月から第十九回党大会をテーマに展開した宣伝活動はすでに十分な効果をあげた」として、「各地の街中に掲げられている党大会に関する政治的スローガンや習近平総書記の肖像のポスター、看板、横断幕などを七月二十日までにすべて撤去するよう」に指示。さらに、「今後、『偉大なる領袖習近平』という表現も用いないこと」「『習近平思想を研究するシンポジウム』など、現役の指導者の名前を使用した行事を開催しないこと」などの内容が書かれていた。
党中央宣伝部はその三日前の七月九日、すでに似たような内容の通達を一度出していた。撤去する対象として「指導者の肖像など」と習近平氏の名前を出さず、撤去完了の時期も指定しなかったため、最初の通達を重要視しなかった地域も多くあったという。わずか三日後に、同じような主旨の通達が再び出され、しかも「習近平総書記の肖像、思想」と繰り返し強調されたことは、党中央が本気であることを裏付けた。
効果はすぐに表れた。習近平氏の・・・
「昨年十月から第十九回党大会をテーマに展開した宣伝活動はすでに十分な効果をあげた」として、「各地の街中に掲げられている党大会に関する政治的スローガンや習近平総書記の肖像のポスター、看板、横断幕などを七月二十日までにすべて撤去するよう」に指示。さらに、「今後、『偉大なる領袖習近平』という表現も用いないこと」「『習近平思想を研究するシンポジウム』など、現役の指導者の名前を使用した行事を開催しないこと」などの内容が書かれていた。
党中央宣伝部はその三日前の七月九日、すでに似たような内容の通達を一度出していた。撤去する対象として「指導者の肖像など」と習近平氏の名前を出さず、撤去完了の時期も指定しなかったため、最初の通達を重要視しなかった地域も多くあったという。わずか三日後に、同じような主旨の通達が再び出され、しかも「習近平総書記の肖像、思想」と繰り返し強調されたことは、党中央が本気であることを裏付けた。
効果はすぐに表れた。習近平氏の・・・