拉致問題を「踏み台」にする安倍政権
《政界スキャン》
2018年7月号
「私が申し上げていることが真実だということはバッジをかけて申し上げる。私の言っていることが違っていたら私は辞めますよ、国会議員を辞めますよ。それははっきりと申し上げておきたい」
発言者は安倍晋三首相である。ただし、この時のテーマはモリ・カケ問題ではない。
一昨年一月十二日、衆議院予算委員会。民主党(当時)議員から、北朝鮮拉致問題を巡る「安倍伝説」の真偽をただされ、色なしてこう啖呵を切った。
家柄で引き立てられたひ弱な三世議員にすぎなかった安倍氏が、「人道問題のタカ派」イメージで一躍人気者に躍り出たきっかけは拉致問題である。
しかし考えると、小泉純一郎元首相の二度の訪朝に同行した以外、安倍氏は折々に勇ましい決意を述べ、米国の大統領や駐日大使ら要人に家族会を引き合わせてきたくらいで、初訪朝から十六年目の今日まで具体的な実績は何もない。
横田滋さんの体調が衰えてきて近年、早紀江さんが
「日本政府に頼ってきたのが本当に正しかったのか」
としばしば公言しているのも、素直な心境の吐露であろう。
世論の溜飲・・・
発言者は安倍晋三首相である。ただし、この時のテーマはモリ・カケ問題ではない。
一昨年一月十二日、衆議院予算委員会。民主党(当時)議員から、北朝鮮拉致問題を巡る「安倍伝説」の真偽をただされ、色なしてこう啖呵を切った。
家柄で引き立てられたひ弱な三世議員にすぎなかった安倍氏が、「人道問題のタカ派」イメージで一躍人気者に躍り出たきっかけは拉致問題である。
しかし考えると、小泉純一郎元首相の二度の訪朝に同行した以外、安倍氏は折々に勇ましい決意を述べ、米国の大統領や駐日大使ら要人に家族会を引き合わせてきたくらいで、初訪朝から十六年目の今日まで具体的な実績は何もない。
横田滋さんの体調が衰えてきて近年、早紀江さんが
「日本政府に頼ってきたのが本当に正しかったのか」
としばしば公言しているのも、素直な心境の吐露であろう。
世論の溜飲・・・