早稲田大学「六月総長選」の裏事情
本命・島田陽一を支える「大富豪」
2018年5月号
今年、創部百年を迎える早稲田大学ラグビー蹴球部が、その記念事業の一環として三月七日から十三日にかけて英国遠征を行った。
帰国して間もなく、この節目の年に急遽、監督を務めることとなった相良南海夫は、同部部長にして、早稲田大学の副総長を務める島田陽一に、
「(英国)遠征で大変にお世話になった方に挨拶に行くから一緒に来てくれ」
と声をかけられ、監督としての同行を求められた。二人を待っていたのは武本孝俊という人物だった。島田はこの人物とは旧知のような口ぶりだったが、同行を求められた相良の方は、判然としない思いが募った。なぜこの人が英国遠征の恩人なのか、と。そもそもこの遠征自体が前監督の案件だったのだから、相良が何も知らないのも無理はない。
島田らが訪れたのは東京・茅場町のビルの一角にある「コンパス」という会社だった。武本はこの会社の実質的なオーナーだ。
一般にはまったく知られていない武本だが、島田にはどうしても訪ねて、頭を下げねばならない理由があった。
早稲田大学ラグビー蹴球部関係者が、事情を明かしたところによると、今回の・・・
帰国して間もなく、この節目の年に急遽、監督を務めることとなった相良南海夫は、同部部長にして、早稲田大学の副総長を務める島田陽一に、
「(英国)遠征で大変にお世話になった方に挨拶に行くから一緒に来てくれ」
と声をかけられ、監督としての同行を求められた。二人を待っていたのは武本孝俊という人物だった。島田はこの人物とは旧知のような口ぶりだったが、同行を求められた相良の方は、判然としない思いが募った。なぜこの人が英国遠征の恩人なのか、と。そもそもこの遠征自体が前監督の案件だったのだから、相良が何も知らないのも無理はない。
島田らが訪れたのは東京・茅場町のビルの一角にある「コンパス」という会社だった。武本はこの会社の実質的なオーナーだ。
一般にはまったく知られていない武本だが、島田にはどうしても訪ねて、頭を下げねばならない理由があった。
早稲田大学ラグビー蹴球部関係者が、事情を明かしたところによると、今回の・・・