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トランプと金正恩の「接近」はありうる

ジェフリー・ルイス (米ミドルベリー大学国際問題研究所主幹)

2018年3月号

 ―平昌五輪で北朝鮮は微笑み外交を見せました。五輪後の朝鮮半島は、どう動きますか?

 ルイス 五輪期間中は「小春日和」でしかない。終わればまた冬がくる。穏やかな天気なのは、次の米韓合同軍事演習までだ。北朝鮮は中止を要求するだろう。クリントン政権時代には、米韓合同軍事演習「チーム・スピリット」が中止されたから、今回もそれを期待する。演習は目下実施の見通しなので、北朝鮮はまた厳しい姿勢に戻る。

 ―五輪終了後に米軍が北朝鮮を攻撃するという観測が、特に韓国で強くあります。軍事介入はありますか?

 ルイス トランプ大統領の言葉は、「威嚇」と「空威張り」の中間みたいなものだ。攻撃の確率は非常に小さい。
 私はミュンヘン安全保障会議に参加して、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の攻撃的言辞に少し驚いた。だが、大統領が再三「軍事介入」を強調する以上、米軍が準備をするのは当然だ。・・・