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WORLD

北米「大麻産業」が急成長中

「合法化」で新ビジネス続々誕生

2018年2月号

 グリーンラッシュ――かつてのゴールドラッシュになぞらえて、一攫千金を狙って次々と「大麻ベンチャー企業」が誕生する状況を指すのに使われている。大麻業界の上場投資信託(ETF)「ホライズンズ・メディカル・マリファナ・ライフ・サイエンシズETF」は昨年四月、カナダのトロント市場に上場後、二・一倍に急騰した。二〇二一年までに合法的な大麻の世界全体での売上高は、三百十億ドルに達すると予測されている。かつて闇市場だったものが、急激に日の目を見て合法的な市場を形成し、爆発的成長を始めているのだ。一九九〇年代のインターネット産業と今の大麻産業は同一視され、「夢よ再び」とラッシュに沸いている。

カナダの田舎町が「大麻の首都」

 カナダの首都オタワから南西へ七十八キロにある人口九千人の、のどかな田舎町スミスフォールズ。同町は十年前、チョコレート大手ハーシーズの地元工場が閉鎖された後、他の工場も次々とつぶれて、雇用が危機的状況となっていた。だが、四年前に当時無名の大麻ベンチャーだったキャノピー・グロース・コーポレーションが、元ハ・・・