裏切りの平昌「文在寅」の妄動
対北包囲網を「ぶち壊す」韓国
2018年2月号特別リポート
奇妙な風景と言わないわけにはいかない。北朝鮮が米本土を狙って物騒な核・ミサイル実験を繰り返し、これに対して米側は軍事行動を含めたあらゆる選択肢がテーブルの上にあるとファイティング・ポーズをとる。戦後最大の軍事的緊張感が北東アジア全体に走っている中で、二月九日には平昌冬季五輪が開催される。しかも、緊張の当事国である韓国と北朝鮮がアイスホッケー女子の南北合同チームを結成して参加し、合同入場行進では、朝鮮半島をかたどった「統一旗」を掲げて入場することが決まっている。選手団、応援団、記者団に加えて百四十人規模の北朝鮮「三池淵管弦楽団」はすでに公演予定の韓国各地の視察を終えている。驚いたことに開会式前日の八日の「朝鮮人民軍創建日」には軍事パレードを実施するかもしれないと北側はほのめかしている。スポーツを政治に利用してはいけないとの原則を貫いてきた国際オリンピック委員会(IOC)は一月二十日に北朝鮮参加の「政治五輪」を正式決定した。
戦争寸前の緊迫状態の真っ只中に開かれた平昌の「平和」の正体は何か。「背景には、北朝鮮の韓国に対する対話攻勢がある。北朝鮮芸術団のソウル公演を認めさせ、体・・・
戦争寸前の緊迫状態の真っ只中に開かれた平昌の「平和」の正体は何か。「背景には、北朝鮮の韓国に対する対話攻勢がある。北朝鮮芸術団のソウル公演を認めさせ、体・・・