「矛盾の政治家」河野太郎の実像
「ポスト安倍」に急浮上はしたけれど
2018年1月号
永田町で、ほとんどノーマークだった銘柄が突如として高騰している。ストップ高を続けているのは河野太郎株。ダークホースとして入閣したはずの外相が俄かに「ポスト安倍」として取り沙汰される異常な値動きになっているのだ。これはバブルか否か―。由緒正しい政治家一家の三世議員でありながら、これまでスポットライトを浴びることがなかった河野太郎とは一体どんな議員なのか。
まず結論から言えば、河野が二〇一八年九月の自民党総裁選に出馬する可能性は限りなく低い。
「安倍を支えなくちゃいけないから、総裁選ではお前は推せないぞ」
昨年十二月中旬、副総理の麻生太郎は河野にこう伝えた。河野は自身が所属する志公会(麻生派)領袖から直々にストップをかけられたのである。現時点では「二十人の推薦人を集められる見通しもない」(政治部自民党担当記者)ため、出馬は見送りとなりそうだ。「一匹狼」といったイメージが付きまとう河野だが、実際には派閥や党の方針に反する行動は取らない「組織人」の面もある。
麻生派の「大政奉還」を狙う
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まず結論から言えば、河野が二〇一八年九月の自民党総裁選に出馬する可能性は限りなく低い。
「安倍を支えなくちゃいけないから、総裁選ではお前は推せないぞ」
昨年十二月中旬、副総理の麻生太郎は河野にこう伝えた。河野は自身が所属する志公会(麻生派)領袖から直々にストップをかけられたのである。現時点では「二十人の推薦人を集められる見通しもない」(政治部自民党担当記者)ため、出馬は見送りとなりそうだ。「一匹狼」といったイメージが付きまとう河野だが、実際には派閥や党の方針に反する行動は取らない「組織人」の面もある。
麻生派の「大政奉還」を狙う
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