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経済

みずほ「大量首切り」の無様な真相

バブル入行組を中心に「殺処分」

2017年11月号

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が傘下のみずほ銀行(BK)を主対象に、大規模なリストラに踏み切る。今後十年間にグループ従業員の三分の一に当たる一・九万人を削減。約八百ある店舗数の集約化やBKとみずほ信託銀行(TB)、みずほ証券の事務部門の統合なども検討する。十一月十三日開示する二〇一七年度上期(四~九月)決算に合わせて発表する。二度にわたるシステム障害や反社会的融資に旧三行間の内部対立などグループ発足以来、長年にわたって不祥事と人事抗争が繰り返される中、管理コストなどの経費がじわじわと積み上がり、「にっちもさっちもいかないところにまできてしまった」(BK筋)ためだ。
 当初は三千億円台の前半と見込んでいた勘定系システムの刷新・統合費用が、開発に手間取るうちに四千五百億円規模にまで膨張。今後、減価償却負担などが想定以上にかさんでいくことに備える狙いもあるらしい。「五十歳代に差し掛かりつつあるバブル期入行組などが大量に“殺処分”される」(事情通)といった臆測も飛び交い、グループ内部は何やら「戦々恐々としたムード」(関係者)に包まれつつあるという。{b・・・