Book Reviewing Globe 400
格差是正のための自由貿易
2017年9月号
米国抜きでTPP(環太平洋経済連携協定)を立ち上げることができるかどうか。
日本が、通商国家として指導力を発揮できるか。
日本のアジア政策がウイングを広げることができるか否か。
日本が、これまでの農業保護主義のアキレス腱を克服し、通商国家としてのクレディビリティー・ギャップ(相互不信)を克服できるかどうか。
米国が存在しない世界、日本はいかに生きていくべきか。その戦略をゼロから描く壮大な実験が始まった。
中国の台頭と中華国家資本主義および重商主義体制の推進、米国の「アメリカ・ファースト」=経済ナショナリズム、地政学と地経学の登場、反グローバル化の逆流、ポピュリズム政治の逆襲が世界中いたるところで現れている。そして、自由貿易体制とブレトンウッズ・システムが揺らいでいる。
日本の場合、人口減少の重圧を撥ねのけるべく、企業も国家も外需を取り込むため海外に打って出なければならない。自由貿易体制の維持、強化はまさに死活的な戦略課題となってきた。
TPPがその課題に応える通商戦略にほかならない。
世界・・・
日本が、通商国家として指導力を発揮できるか。
日本のアジア政策がウイングを広げることができるか否か。
日本が、これまでの農業保護主義のアキレス腱を克服し、通商国家としてのクレディビリティー・ギャップ(相互不信)を克服できるかどうか。
米国が存在しない世界、日本はいかに生きていくべきか。その戦略をゼロから描く壮大な実験が始まった。
中国の台頭と中華国家資本主義および重商主義体制の推進、米国の「アメリカ・ファースト」=経済ナショナリズム、地政学と地経学の登場、反グローバル化の逆流、ポピュリズム政治の逆襲が世界中いたるところで現れている。そして、自由貿易体制とブレトンウッズ・システムが揺らいでいる。
日本の場合、人口減少の重圧を撥ねのけるべく、企業も国家も外需を取り込むため海外に打って出なければならない。自由貿易体制の維持、強化はまさに死活的な戦略課題となってきた。
TPPがその課題に応える通商戦略にほかならない。
世界・・・