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経済

日本車が品質調査で韓国勢に「大敗」

「レクサス」は平均以下の低評価

2017年8月号

「韓国・起亜自動車が二年連続でトップ」
 六月二十一日、米調査会社JDパワーは、所有者が評価する今年の米自動車初期(以下新車)品質ランキングを発表した。ブランド部門では、一位の起亜に続き、今回初めて調査対象となった現代(ヒュンダイ)自動車ブランドの「ジェネシス」も二位に入り、韓国勢がワンツーフィニッシュを決めている。日本勢は日産自動車が十位に入ったが、トヨタ自動車は十三位、ホンダは二十位と低迷。二〇一一年に首位だった高級車ブランド「レクサス」は昨年の七位から十五位まで凋落、全ブランド平均すら下回った。
 レクサス関係者は「同じJDパワーが今年二月に発表した米国自動車耐久品質調査ではレクサスが独ポルシェと同率の首位。トヨタも三位で、長期品質では高い競争力を維持している」と余裕綽々だった。だが、「韓国車が上位を占める新車品質ランキングは車両取得から九十日以内に発生した不具合が対象で、長期品質の先行指標になる」と、自動車の品質問題に携わるコンサルタントは指摘する。
 耐久品質調査は購入から三年経過した時点での不具合が対象だ。一四年の新車品質ランキングではレクサス・・・