財務で解剖「加計学園」
安倍印「教育政商」の経営の実情
2017年7月号
安倍晋三政権を揺さぶる学校法人「加計学園」傘下の岡山理科大学における獣医学部新設問題。六月に入っても文部科学省などから政権の関与と便宜を窺わせる文書が相次いで発覚。「公平・公正であるべき行政が歪められた」との“疑惑”は深まるばかりだが、それにしても加計は何故、これほどまでに学部新設を急ぎ、かつ執着するのか―。
一九六四年に理学部だけの単科大学でスタートした岡山理大は、八六年に工学部、九七年に総合情報学部が新設された後は、約十五年にわたり、三学部体制で運営されてきた。
それが急速に肥大化し始めたのは、二〇一〇年代に入ってからだ。一二年に総合情報学部の学科を改組・再編する形で生物地球学部が開設されると、一六年四月には教育学部、さらに今年四月には経営学部が新設されるなど立て続けに新学部がオープン。入学定員数はこの一年間だけに限っても百八十五人も拡大した。そして来年はこれに加えて獣医学部である。少子化が加速し、学生数自体が減少していく中にあって、まさに「異様なばかりの急膨張ぶり」(都内私立大学関係者)といっても過言ではあるまい。
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一九六四年に理学部だけの単科大学でスタートした岡山理大は、八六年に工学部、九七年に総合情報学部が新設された後は、約十五年にわたり、三学部体制で運営されてきた。
それが急速に肥大化し始めたのは、二〇一〇年代に入ってからだ。一二年に総合情報学部の学科を改組・再編する形で生物地球学部が開設されると、一六年四月には教育学部、さらに今年四月には経営学部が新設されるなど立て続けに新学部がオープン。入学定員数はこの一年間だけに限っても百八十五人も拡大した。そして来年はこれに加えて獣医学部である。少子化が加速し、学生数自体が減少していく中にあって、まさに「異様なばかりの急膨張ぶり」(都内私立大学関係者)といっても過言ではあるまい。
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